会長挨拶

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第53回日本神経放射線学会

会長 成相 直

(東京医科歯科大学 脳神経機能外科)

2024年2月9日,10日に、ソニックシティー(埼玉県さいたま市大宮区)にて第53回日本神経放射線学会を開催いたします。

神経放射線学は、脳解剖の複雑性や脳脊髄疾患の多様性およびその特殊性などから、放射線科のみならず、脳神経外科、脳神経内科など神経系に関わりのある多くの科が密接に連携している学問です。また本学会は診断医のみでなく血管内治療医や定位放射線治療医など放射線を武器として脳神経疾患の治療を行う医師も参加して議論してきた学会でもあります。そこで、今回の学会では、画像診断・核医学教授の立石宇貴秀先生、血管内治療科教授の壽美田一貴先生に副会長をお願いし、診断から治療に至る神経放射線医学の多様性を表現できるようプログラム構成ができることを目指したいと思っています。

東京医科歯科大学が前回本学会を主催したのは昭和60(1985)年2月の第14回日本神経放射線研究会(放射線科鈴木宗治教授会長)でした。実はちょうどこの時私は一年目の研修医として大学病院に勤務していました。その学会をちょうど自分が65歳となった年度末に会長として主催することになったことにはとても感慨深いものがあります。そこで今回の学会はその間の約40年間の時の流れの中で変化して良かったこと、変化してほしいけれど変わっていないこと、今後も変わらないでいてほしいことなどなどを議論してみようと思い、テーマを“Change and Stay”といたしました。

また、本学会はここ数年のコロナ禍のために大きく制限されていた学会の開催形態がようやく私たちが慣れ親しんできた従来の対面型学会開催形態に戻ってきた記念の年でもあります。そこで本会の副テーマを“Face to Face Again”としました。

過去の40年間の時の流れを感じながらかつ未来の有り方を考えてみたいな。また、みんなで顔を突き合わせて議論する昔ながらの学会に戻したいなと言った私のつぶやきを教室の若い先生が具現化してとても素敵なポスターを作成してくれました。このような教室の若い先生方と一緒に作り上げていく今回の学会は、まさに東京医科歯科大学で育った力が、次に続く東京科学大学で花開くための節目となる学会でもあるのかなととても感慨深く思っています。診断医も治療医も、ベテランも若手も、さらに医師以外の方々も含めた知識・知見を幅広く共有しよりよき未来を目指す学会にできればと願っています。

Hope to see you on-site in face to face again.

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